介護現場で求められること

介護現場で問題として取上げられることの多い人手不足は、働く側にとっても介護を受ける側にとってもデメリットと言える。
人員の確保や支援型ロボットの導入など対策は講じられているものの、人手不足は一朝一夕で解決する問題ではない。
やはり働く側の工夫が大切になる。

ポイントとなるのは、報告、連絡、相談の三点である。
仕事量に対し人手が足りていないなら、現状よりも仕事を増やさないこと、増えたとしても最低限に留めることが大切になる。
また、同じ量の仕事をスムーズに行える場合と、手間取ってやり直しが必要になる場合では、どちらに多くの時間と労力がかかるかは一目瞭然だ。
多くの場合、仕事が増えるのは、情報を共有できていなかったり、伝達ミスが起こった場合と言える。
報告が遅くなったり、連絡がスムーズにいかないと、仕事の引継ぎや対処と言った部分でミスが出るのも当然だ。
介護現場は、365日24時間稼動しているので、一人が担当する仕事というものは、ほぼないと言える。
また、何らかのトラブルが生じた場合にも、瞬時の判断と迅速な対応が求められ、言い訳は通用しない。
あらゆる事態を想定し、誰かがいないと回らなくなるという状況を避けるためにも、情報共有の徹底はとても大切だ。

また、介護現場では気になる点や僅かな気付きが明暗を分けることも珍しくない。
自己判断で軽く考えたり、見過ごしてしまうことがない様、日頃から相談をする癖を付けておくことも大切だ。
置かれている環境で如何に効率よく動けるかといった点を踏まえると、コミュニケーション不足を減らし、仕事をスムーズに行える様にすることが、人手不足対策として有効と言える。